勿論、虹の向こうに何があるのかなんてわからないし……それが、綺麗なものかどうかもわかんないですけど。 空を飛ぶ事は、俺とあいつの大事な夢だったから。 ……どうしても、叶えたくて。 それが高じて、気が付いたら、こうなってました。[口調は努めて軽いものを維持していたけれど、ほんの少し眉が下がる事は止められない。それでも、表情の変化を指摘されても大丈夫です、と笑えるくらいの余裕は、まだあった。**]