[それは蓮魔たちを送り出すより、少し前のことか][こちらの呟きに、リリは何かを伝えようとするかのように言葉を重ねる>>+42。 近寄らなければ見え難いもの。 それを知れたというのも勿論だが――神への畏怖や感謝でなく、言葉尽くし伝えようとしてくれたことそのものが、硬く凍り付いた氷華の心中を綻ばせた] まさか我が従華氷に属する者から、そのような教えを受けようとはな。[それは異界から来た者だからこそ、語れた事だったかもしれぬ。 もしも最後まで記憶を封じたままであれば、決して知り得ぬことであった]