俺が、操縦士を目指したのは……軍に入ったのは、ウルケルの空と海を護りたいから、って。
そう、思えた……思えるだけのものを、もらえたからですね。
養い親殿や、シロウさん……提督にも、かな。
他のひとたちにも、たくさんのいいものを向けてもらえて。
俺自身が、この空と海を好きだ、って思えるようになったからです。
[空白の後、紡いだのは軍に入ろう、と思った時の決意。
それからひとつ、息を吐いて]
その中で、操縦士を選んだのは……空を、飛びたかったからです。
虹の向こうを、見に行きたいね、って。
……一番大事な友達と、話してて。
[その事に触れれば、奥の方に痛みを感じはするけれど。
息苦しさまでは、感じない]