>>+54――さあ、ローレルを連れていってあげる。 いつまでも続く物語の中へ。 夜に住まうものたちの、お伽噺の世界へ。 そしてローレルは知るのよ。何にも代えがたい快楽と、悦びを。[耳元への囁きは、少女の心を蕩かす毒。甘露の如くゆっくりと滲んで、その有り様を変えていく。つかの間その様子を目に愉しんで。吸血鬼の姫はその牙をローレルに深く突き立てた**]