こればかりは、謝られても困ります。せんせいの心がそれで軽くなるのなら、受け取りますけれど。[眉を下げて言葉を続け、視線を伏せる。]でも、戦争が始まったのは、せんせいのせいじゃないですよ。たくさんの人が、戦争を望んでいた。誰、とは言いません。敢えて言うなら、時代の空気が。[声が、少しずつ固くなっていく。]