[目を覚ました時、最初に目に入ったのは私を覗き込む男の顔だった。────?!声は出せなかった。"人は本当に恐ろしい場面に出くわした時、声が出せない"と聞いたことがある。どうやらそれは本当のようだ。]「おはよう。ようやくお目覚めだね。はは……そんなに怯えて……可哀想に。……あぁ…どんなに騒いでもらっても構わないよ。どうせ外には聞こえないしね。それから……この部屋の外には出ないでね。やっと手に入れたんだ……アイリス・サーヴェスタ……誰にも渡さないよ…………」