【占い判定文:オクタヴィアver】
ある日の晩、オクタヴィアは彼女と双子の弟オクタヴィアスの昔話を聞かせてくれた。
振り返る淡き少女の日々。
水に映る付きを何時の日か取れると信じてた彼女は水面の映る水月に手を伸ばしていたことがあったと。
流れる雲を追いかけて野山を駆け廻り、夕暮れに漂う匂いに二人は家路を競ったと。
優しい父と美しい母とそんな日々が何時までも続いてゆくと信じていた――と。
彼女は懐かしそうに話した。
そんな二人は突如生き別れになり、奇跡的な再会を果たしたのも束の間、また離ればなれになってしまった――と。
「寂しくないか?」と問う俺に彼女は答えた。
「さよなら」と言ってないもの、私たちはまた出逢えるから――彼女は目を閉じて確信した口調で言った。
俺はそんな二人の再会を願い、目を閉じって祈った。
その時、月明かりが部屋に差し込んだ。
俺が目を開けると其処に居たのは、月の様に微笑む気立ての良い女性/金色の毛並みを持つ狼 だった。
【オクタヴィアは人間/人狼】