―フェリクス・マクワイアのその後―
[フェリクスの手記では彼のその後は語られないが、
彼の凄絶な末路はマクワイア本宅の地下室に眠る
彼に関する他の資料で知ることが出来る。
研究用に書かれたらしい報告書の類は非常に分厚いものだ。
フェリクス・マクワイア。
彼に施された実験は普通では有り得ない数だった。
しかし、何がそれを可能にしたのかというと、
報告書の末尾に書かれている彼の実弟の名前サイン。
…それが、彼に対して施された数々の理不尽の理由だったのだ。
ネオ・カナンに棲んでいた原生寄生生物。
その変異種。"ガルー"について調べる為と銘打った実験。
それに尤も適していると判断されたのがフェリクスであり、
彼の死は病死という扱いで処分が為された。]