― ストンプ ―
うわ、あ。
ずっと海上勤務だったからなあ……こういうの、久しぶりかも。
[護衛というよりは、招待されるような感覚でやって来たストンプ候の屋敷。
用意された夕食に、思いっきり素の声が上がった。
ねぇ、俺、一応任務中のはずだけどこれいいんだろーか、なんて。
ほんの少し脳裏を掠めたものの、まあ、いいか、と結論付けて]
いえいえ。
しっかり務められるよう、ここからも頑張らせていただきます。
[護衛への感謝の言葉にこう返し、乾杯の合図に合わせて杯を合わせる。
酒に関しては、現場で鍛えられているのもあって、歳の割には飲める方だった]