― 回想/魔石科学者のおうち ―[それはラムスドルフ家に招かれた時のこと][ぶっきらぼうな兄、護られるべき妹。 面倒見のよい母に、魔石科学者の父。 遠い日に置き去りにされた、懐かしいにおいがその家にあって。 気を抜けば憧憬から抜け出さなくなりそうな、そんな感覚に陥る] こんにちは、ノトカー。グレートヒェン。 今日はお招きくださってありがとう。[丁寧に御礼をいうが、はたして彼はちゃんと顔を見てくれただろうか]