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[嬉しいな、と微笑むデリカをみて、その顔に集会場に来たばかりのあの寂しげな色がないことが嬉しかった。眩しそうに目を細めてその姿を眺めていたら、不意に耳に飛び込んできたタクマさんと、という言葉に]
えっ !?
あれっ、なんで…知って…っあわわ…
[今度はこちらが顔を赤らめる番だった。羞恥心の波に襲われながらも、デリカの言葉に答えねばと顔を上げる]
う、うん…平気だよ!
お見舞いにも行かずに済んでるし、
全然、へいき…
[ぎゅっと握ってくれるその力強さと、体温が弱った心を侵食していって]
さびしくなんか…
[ぽた、ぽた、と膝に涙の染みができていく]