[あんな死に掛けで、何が嬉しいのか。自分にはわからない]ここの"俺"は消えても、あちらで…ジークムント様のそばで霞草が咲く人の元に使える"俺"がいる。[口にした意味がわからない。認識がおいつかずぶれるように震えて、そして息絶えるその間近、こちらを強い眼差しで見据える己がいて、息を飲む。]