[ 見学コースの表部分を終えて、いよいよ大きく掘られた採掘場に進もうとしていた時、遠くで見覚えのある人陰が手を振っていることに気が付いた。 ]>>273 あれ、ソマリじゃないか。おーい!![ 神出鬼没の友人に向かってこちらも手を挙げる。駆け寄ってきたソマリは、採掘場の入り口の暗い照明の中ヴィンセントの顔をまじまじと見つめていた。ルートかヴィンセントか確認していたらしい。あらためて挨拶を交わすと、5人で奥に進み始める。 ]