[それまでの人生、良い思い出などごく少なく。記憶に残っているのは、殆どが血生臭い日々と、隠れ怯えて過ごす生活。――――だが。そんな中でも、養父母だけは自分に温もりをくれた。記憶に残る誕生日。あの茶畑のある家で、いつものように養父に剣と勉強を習って。食事の後には、温かな紅茶と、養母が焼いてくれた――――…。] ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。