―ストンプ:ウェルシュの屋敷―
[屋敷に戻ったあと、一先ず夕食を取ることにした。]
海じゃなかなか肉や野菜は採れないでしょ。
だからこういうのがやっぱり良いんじゃないかな。
お酒は飲めるかい?
[そう言ってシュテルンに差し出したのは、チーズフォンデュ。
ラム肉をメインに、カボチャやニンジン、パンやブロッコリーなど色とりどりの食材がテーブルに並べられている。
更に、地元で採れた葡萄を使ったワインも入れてやる。
もしお酒が飲めないならば、他のものを差しだしてやったか。]
えぇ、と。
護衛ありがとう。ようこそストンプへ。
……乾杯っ。
[何に乾杯?一瞬、言葉を躊躇った。
シュテルンが応じるならば、カチン、と小気味良い音が広いダイニングに響いただろう。]