[だからこそ、彼のまわりに人が集まり、賑やかに話し込んでいるところを見れば、何をしているのかと不思議に思いもしたし。また、楽しそうな様子を見れば、我知らず不機嫌な表情が浮かぶのだった。](……くだらない)[そう、思いはすれど。どれだけ視線を逸らしても、再び視線が彼の元へと戻ってしまう。なんでこんなに気になるのかと、より一層不機嫌になりつつも。一日のことを全て終えてしまえば、一人ぶらりと寮の食堂からさらに奥へと向かった。]