ラバル卿。
わたしは以前、卿にお会いしたことがございますが、名のり上げるのは初めてですね。
わたしはドロシー・ブライアンと申します。
白狼館でアイリ様とのご婚約の折り、わたしは背後に控えておりました。>>1:191
[彼がこちらに気付いたようなので、わたしはそちらに向けて一礼する。
王の間で起きた偽文書騒ぎ。>>1:32
その場に彼も居たが、どうやらわたしが騒ぎの発端を起こした事には気づいていないようだった。なので、そちらには触れないでおく]
失礼ですが、以前胸のポケットに何か入れておいででしたか?
[彼がわたしの目の前を通りかかった際、胸ポケットが一瞬動いたのにわたしは気づいていた。危険物だと感じたら、その場で声をかけて足止めしていたが、そのまま通してしまった。
あれは何だったのだろう?
当時を思い出して、わたしは尋ねた。*]