[書庫に入り、本棚の横をいくつも過ぎた後で曲がった直後だった。背後から急に近づいた気配に、わたしは気づかなかった。振り返る前に、後頭部に重い衝撃が打ち付けられる]…────!![その瞬間、まずいと思った。助からないかもしれないって直感した。目の前が真っ暗になって、顔に強い衝撃が当たる。床に倒れたと分かった]