[そうして戦舞台を眺めている中、隣に近付く気配があった。>>68
ハルトが次戦への準備を進めつつも、時折こちらの会話へ意識を傾けているのは感じていた。
何か思う所ある風の表情が居心地悪くはあったが、肩に乗せられる手を払うことはなく]
理解などはどうでもいいが……
――こうとなっては、他に責の取りようもなかろうからな。
[つまり了承を示しているのだが、やはり素直な一言で受け止めることは出来ぬ性分らしい]
咎ならば幾らでも引き受けたというに……。
[続けたのは誰に聞かせるでもないぼやき。
この氷華にとって、自ら歩み寄ることは、相手に何をされるよりよほど堪えるようであった]