[件の青年の状態が、何によるもなのかなんて、男には到底わからない。ただ、自分に手をかけた相手とはいえ、あんな独白を聞いた以上、なにも考えないというのは性に合わないのだった。銀嵐を進む少年の姿の青年に、この話をした日にはきっと呆れられるだろうけど。] ――従業員寝室北の窓際で・了