― 第四エリア 通路 ―
はあ、はあ、……。
[私の荒い息が響く。
あれから私はひたすら闇雲に船内を走り回った。
いつの間にか追われていた二人の姿は消え>>436、
目標を見失ったドロイド達も各個に分散していた。]
そっか、私透明だったんだ……。
逃げる必要なかったじゃん。
[改めて自分の現状を再認識する。
そして闇雲に走ったせいか随分遠回りをした気がするけど、
第四エリアの通路まで来た。
目的地のファーム・パークは突き当りを曲がればすぐそこだ]
今の私は誰にも見えない。誰も気づかない。
だから怖がる必要はない。怖くない。怖くない。怖くない。
[自分にそう言い聞かせるように唱えて、
足を進めると黒い服の青年が現れた>>+46]