[家に入る>>+17のも、彼女を見失わないようついていくことにし。
家が無人であることを確認するも、無事かどうかに頷くことはできなかった。
大半は無事外に向かったが、無慈悲な雪の被害者はゼロではなかった。
そこに彼女の両親がいたかどうかは、彼らの顔知らぬ自分には叶わぬこと。
静かに、曖昧に頷く。]
(カタリナ)
[家族写真と思われる、一枚の写真が目についた。
一番幼い少女のそばに、Katarinaとメモ書きがあり。
彼女の名を今更知りながらも、遺体の姿に涙する背中を抱きとめる。
その背に、手元に、「泣かないで、カタリナ」と幾度か書いた。
伝わらなくても、構わない。]