一番、罪深いこと?
[不意に表情から笑みを消したクララを見つめ返す。
その視線が自分から逸れて、床に散らばったスケッチブックからクララを描いた一枚が覗いていた。]
うん、大丈夫。分かっているから。自分の口から言ったことだし。
[何も言わずに、おそらく初めて見る表情のクララに頷いた。
彼女の命を奪ったことより。
彼女が偽者の占い師と周囲にばれてしまったことより。
彼女が望んでいた、村の滅亡を自分が叶えられなくなったことより。
――もっともっと大切なものを、自分は壊してしまったのだと。]
ごめん。
[今更ながら激しく痛み出した心から、まるで搾り出すように謝罪の言葉を口にして、大きく頭を下げた。]