迷ってる時間はもう僅かも残っちゃいねえ。この記録は、原生寄生生物の投与実験の臨時カルテだ。…くだらねえことばかり書いたが、これが本題だ、ってな。危険性や副作用については何も予測が出来ねえが、死ぬよりはマシなはずだ。――…ああ、それに。親友一人に咎を負わせてオレだけ先に逝くわけにもいくめえよ。投与は今からきっちり一時間後だ。オレがくたばってなけりゃそのうち続きを書くだろうさ。