>>+25>>+26――どうでしょう。雛児らとは遥けき時を隔てた間柄ゆえ。かはたれに歩む同じき者と思いがたいのやも知れませぬ。[紅色の帳の中、臈たけた少女の声が静かに紡がれ、消えていく。梟の仕草に繊く笑って、頭を振る仕草がそれに続いた]ええ、もうお見通しなのね、紅榴の君。我が血の“孫の孫”に当たる娘。あれの“父”は己が執心にばかり憑かれた者でしたが――あれはどうなるかしら。[愉しげな笑みを浮かべて、そう答えて。彼女の申し出には真紅の瞳を微かに見開いた]