夢を語れる誰かが居れば良かったんだろうけど…。
周りの大人は、皆…
[そこまで言って、あぁ、と一つ思い当たる。
一人だけ、違うことを言ってくれそうな人が居たのに。
諦めて、夢を口にすることすら止めてしまったために伝えることもなかった]
…父と同じ考えをする人ばかりだったから。
否定され続けるのが苦痛で、楽な方に逃げてしまっていたんだと、思う。
[冷静に分析出来るのは、過去となった今だからこそ、なのだろう。
これが生きている間に出来ていたなら、何か変わったのかも知れないが、それもまた単なる推測に過ぎない]