ねえヴィクトリア、廊下で話しした時のこと思えてる?
一緒に食事しようって話。あの時は結局行けなかったけど…
[あの時はよくわからなかった”身分”という言葉。彼女の死の前後のやり取りで、ようやくその意味を理解した。それならば――]
それで、もしメインサロンに着いた時にその気があれば、
――今は、まだ『その気』はあるかな?
君はもう、”自由”だ
[彼女の瞳を覗き込んで、問いかけてみる。
良い返事が貰えたなら、彼女の手を引いてレストランまでエスコートしよう。叶わぬならこの場で抱きとめて、何もかも洗いざらい話してしまおう
今はただ、返事を待つ*]