>>34
発病は此処に来た後とは聞いているが、…それでも、それがいいことなのか悪いことなのかは、…な。
[苦笑して俯き]
……この先の進路に葛藤を持つこともあるだろう。
俺も一度、アイツがどうするつもりなのかを確認して、…悩んでいるのなら、力を貸したいと思っている。
だがなかなか…目の前では、言ってやれなくてな。
[無用な世話ではないか、という気遣いが。
――彼を独り悩ませているのかもしれないとも思う。
何処まで手を伸ばして良いのだろうという逡巡。
傷口に触れることの痛みを慮りすぎて、…動けなくなる。]