[先生の言葉>>+30には、俯く事しか出来なくて。
そうしてるうちに、青い髪の青年は先生達の繭から離れて>>164]
――そっちは僕の…?
[青年の方に駆けていくと、やはり行き先は自分の繭で。
彼が亡骸の顔を覗き込んだとき、なぜだか悲しそうな表情をしたように見えた。
亡骸の左胸が紅く滲んでいたのを見て、思わず自分の左胸に手を当てる。指先の感触で、パーカーと中のシャツがぱっくり割れているのが解った。
――確かに刺されたんだ。
血は滲んでいないようだったが、改めて自分の死を突きつけられたようだった。
青年は自分の繭の前で、手を組んで懇ろに弔ってくれた。
特に面識も無かったはずなのに、何故この人はこんなにも自分に祈りを捧げてくれるんだろう?
まさか彼―セルウィンが、ガルーに希望を見い出し、人狼の力になりたい等と思っていいるなんて知る由もなく。
ひとしきり祈りを捧げた後、青年はNルームを後にした。
僕は自分の繭の前で暫く突っ立っていた。
もし先生が僕のところまで来て繭の中を覗いたなら、やっと僕も死んでるって事が分かるだろう*]