……何だか、二人一緒に頭下げあう様子も変ですよね。
一緒に、頭上げませんか?
[お互い頭を下げ続けている様子が続いてしまったので、軽く言ってみましたが。
彼女は一緒に頭を上げてくれたでしょうか。
小声で彼女から名前を聞かれれば]
私はベルティルデ・エストホルムです。
良ければベル、って呼んで下さいね。
[アイリスさんは出会ってからずっと崩さなかった、思い詰めていたような表情が少し崩れていたように見えました。
それは、何処にでも居る普通の女の子のもので。
私も、漸く笑顔で反応することが出来ました。*]