[もし、あなたがここに来たら。
まず私は、あなたに謝ります。
例えそれが、私が知らぬ間に彼が背負い続けている罪悪感をより膨らませることになったとしても。
彼が私のためにしてくれたこと。
それは、私が死してからも変わらずにいますから。
私は一方的にですが、ずっと見てきたのですから。
同時に『彼と直接言葉を交わしたい』思いは、強くなっていくのも事実で。
しかし、これが実現されるには、彼が――。
だから、いいのです。こうして眺めているだけで。
私が一番望んでいることは、あなたが生き続けることですから。
生きていれば、必ず良いことがありますから。*]