[流れるような雷華の仕種と言葉に、ほんの一瞬眉が寄ったのは已む無しか。
言わんとする所、わからなくはないから何か言う事もないが。
それでも、それは僅かな時間で打ち消して]
まあ、あやつが加減する、というのは俺にも想像がつかんがな。
……そこは、そなたもだがな。
[冗談めかした声音で言って。
楽しそうだった、という言葉にはうむ、と素直に頷いた]
……そうさな。
容易く手折れ、散り果てては先は望めぬ。
が、利用したとは人聞きの悪い事を言うてくれるなぁ。
[棘はあれども、責める色のない言葉に返る言葉はどこまでも軽いもの]