[困惑はノトカーの行動に対してだったが、呆れの方は違う。
いつの間にか現れて、今もノトカーと己との間に入るようにして叫ぶ少女(>>+25>>+26)
彼女に「呆れ」ていたのだ。
彼女の叫びがノトカーには届いていない様子を見れば、彼女もまた、己と同質の存在なのだと判る。]
………
……"俺"は「コイツ」じゃないですよ。
"タイガ"という人間、「でした」
[まあ、もう、そんな人間はいないのですが。とは語らずも、飲み込んで。
だから、少女へと文句は告げたが、別にコイツ扱いでもよかった。
なんとなく、他に話し相手もいないから戯れに、声の届く相手へと声を掛けただけに過ぎない。*]