[そこで蓮魔たちと入れ替わるように、従華を腕に抱えた蒼月が姿を現した>>+31。
一礼を受ければ、返すのは半ばで目を逸らすような曖昧な目礼。
その後はしばらく、舞台へ意識を傾けた風に沈黙していたものの]
――先の戦い、最後まで見届けさせてもらった。
[蒼月と従華が言葉交わすならそれを邪魔せぬ頃合いに、ぽつりと、聞かせる気があるのかも疑わしい声量で呟く]
まるで、目の前の闘争した見えておらぬようだと、私は思った。
ただ、楽しむためにこの場へ現れたのか、とも。
ただ――
[言葉を切り、思案する。
その先は、氷華には想像するしか出来ぬこと]
そうでなければ至れぬものも、あるのだろうな。
[その至る先がなんであるかは、未だ掴めてはいないが。
手繰るような口調で、蓮魔に言われた戦いを目にする意味を、自分なりに呑み込もうとする*]