……あれ、って……。[嫌な感じの汗がにじんで、背筋が冷えるのが感じられる。何か来る、何かヤバいものが、と。そんな事を考えつつ、無意識、右手首の腕輪に左手をかけてぐっと握った。渦の中から進み出る影。>>#0漆黒の翼の羽ばたきが、大気を揺るがす。眼光鋭く睨み付けるその眼差しに、息を飲んだのは僅かな時間]