[どうか死なずにいて欲しいと、祈るのは、兄の無事。しかしそれと同時に――元に戻らずにいてほしいと、心の隅で想う。身を挺して守ったはずの弟は死に、その姿を映した偽物を自分の手で殺したと知ったら、きっと、苦しむだろうから**]