[そこで一旦言葉を切り、ばっと頭をさげる。医務室での出来事を聞いていた謝罪も兼ねて。…目の前の女性が知る由もないのだけれど。それからゆっくりと頭を上げ、うつむいた顔を上げてまっすぐに相手を捉える。]そうです……私は、アイリス・サーヴェスタと言います。えと……あなたのお名前を………伺っても……?[最後はかなり小さな声だったと思う。何せ、自分から相手の名前を尋ねたのは10年ぶりだったのだから。]