──── 資料室→展望ラウンジ ────(5d)
[資料室を離れ、ゆらりゆらりとあてもなく彷徨う。
辿り着いたのは何故か展望ラウンジだった。
もう真っ暗なそこに蹲る。
また、子守唄を口ずさんで。
だんだんと気持ちが落ち着いていく。
………どれほど時間が経っただろうか。ふと考える。
────私は何もできない。見ているだけ。でもこの世界でたくさんの人と出会った。……久しぶりに、人と話した。この世界のおかげで、みんなと出会えた。……私は心のどこかで喜んでたんだ、新しい出会いを。
死ねば会える、話せる。
いつからかそんな想いがあったのかもしれない。
そんな私に、タイガさんを責める資格があるのだろうか?
きっと、ない。
────私……タイガさんに何て事を…………
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