― 飛竜の見る夢 ―
「「ミシェイルーーーーーーー!!」」
[火山で翼を休め、体力を回復していた飛竜の夢にお邪魔さま。
本当にいざという時になったとき、触媒が足らないと話にならない。というわけでミシェイルの首輪に夢見草の香水瓶を入れておいたのである。はだしで魔境から脱出する時に、アードと連絡取れないとずいぶん使ってしまったが、空っぽにはまだもう少しある]
[うわあ脱皮したらまた大きくなるなぁ、と思っていたらまた大きくなったねえ、ちゃんと竜具つけられるようになったんだなぁ、そろえていたやつだよこれ、とお邪魔するなりぺたぺたさわりまくってはしゃぐ双子。
育ての親たちのいつもさせていた夢見草の香水の匂いを嗅いで、夢の中の飛竜は悲しそうな鳴き声をあげた。
こんなしおらしいミシェイルを見るのは二人とも初めてで、思わずいっぱいいっぱいぺたぺたぺたぺたした]