>>3:65
―少女の
[少女が狼狽した様子は可笑しくて、愛らしい。現実の彼女と同様に漆黒の蔦で絡め取られた肢体を撫で上げて、笑う]
くすくす。
ここは何処でもあって、何処でもない場所。
そして、私は、あなたよ。シルキー。
[言葉を聞き取れぬように暴れる幼子へ、小さく眉を顰める。癒えた傷口が胸にあると見出して、五指で探り弄った。
少女が上げる声に古老が返す声は硬く、しかし熱を帯びる]
叫んでも無駄。いいえ、叫ぶと好いわ。
あなたの悲鳴は私を愉しませるから。
そして私の愉悦は、あなたの悦びになるの。教えてあげる。