だ………、だいじょうぶだねえちゃん……。
[おれは男だ、
転んだくらいで泣いたり弱音を吐いたりしない。>>+31
だが、今姉の姿を直視してしまったら、頭に血がのぼりそうで。
おろおろと視線を明後日の方向へ飛ばしている。
そのため絵描きのヨアヒムが伸ばした手も正確な位置がつかめてなかった。>>+32]
ヨアヒムにいちゃんも……
ありがとうな、でも、そのうちひとりで立てるから。
[そのまま自力で立ち上がろうとしたその時、
なぜか着ていた服が、黒色に金のボタンがついた長袖の服に替わっているのに気付いた。
いわゆる学ランである]