― メイン・サロン ―
ガルー?
海賊じゃなくて?
[そんな疑問を口にした途端、
鳴り響いた数発の銃声に思わず頭を抱えてその場に屈む。
銃弾が今の自分を貫くことはないと頭では理解している。
それでも、ほんの少し前に撃たれて死にかけた私には
数発の銃声は恐怖を蘇らせるには十分過ぎた。]
も、もう、いい加減に、して……。
[震えが止まらない体を抱きしめるようにしながら、
勇気を出してそっとメイン・サロンを覗き込もうとする。
本当は怖くて今すぐこの場を離れたい。
だけど、このままだと怒号と銃声が発生した理由が分からない。
分からないこと、私はそれ自体が怖い。
だって何が起きるのか予測出来ないし、
身構えることすら出来ないから。
意を決してのぞき込むと視界がホワイトアウトした>>8]