―ストンプ港へ―
[シュテルンと他愛のない話をしたり、微睡んでいるうちに懐かしい景色が眼前に広がる。少しの間だけ離れていただけなのに、随分と懐かしい気がする。]
そう言えばシュテルン少尉はストンプには来た事ある?
[海兵ならば戦艦のメンテナンスなどで訪れることはあるだろうけれども。
彼はパイロットだ。あまり来る事はないかもしれない。
それでもストンプは大きい町だから、何かの用事で訪れたことはあっただろうか。]
もうすぐ着くね。
[ベンチから立ち、窓の外を見る。
この辺りは雨は降っていないようだ。
出立のときとそう変わらない、青空が広がっている。]
僕は着いたら、医者を呼んでくるつもりだけれど。
シュテルン少尉も一緒に行きましょうか?
[そう言って彼を誘ったけれども、果たして。//]