― 回想/襲撃事件後・帝国内某所 ―……。[ どうにかなりそうだ、と言うウェルシュに、>>1:922かける言葉もなく黙る。本来ならステファンの病院に真っ先に駆けつけたいのは―― ]…公の場で貴石を身に着けてない貴族の方が珍しいだろうしな。[ いつだったか、自分自身がステファンに渡した贈り物のことを思い出していた。あれはティースプーンだったから、まさかその時に身に着けていたわけではないだろうが。もしも、自分の贈った貴石が引き金となって友の命を奪ったとしたら―― ]