[獣とも人間ともつかぬ己の死骸の元に寄ってくる男(>>44)を見遣る。]
………
……"俺"はモノじゃないですよ。
[人狼の身体に蹴り入れる様子を並べられた机の一つに腰掛けながら見守って、見知らぬ彼へと声を掛けた。
足元に転がる血まみれの死骸は先刻までの"自分"だったはずだが、あまり現実味は湧かない。
ただ赤い水の中に浸る黒い獣の死骸。その肉体にそれ以上の感想は抱けなかった。
だから、この青年へと文句は告げたが、別にモノ扱いでもよかった。
なんとなく、他に話し相手もいないから戯れに呟いただけだ。]