じゃあ、俺はその辺歩いてこようかな。[トールとリエヴルは部屋でなにかの続きをするらしいし、 カークはウエディングケーキを作りに行くらしい。 何時までもここでのんびりしていてもいいけれど、 自分がどこにいるのかも知っておきたい。 立ち上がろうとして、腰に差したものに手が触れた。 生前、馴染みの無かった二振りの刀。 持ってきてしまったのだなぁ、と目を細める。 シロウから譲り受けた遺品。 本人を目の前にしながら、ふと記憶の欠片が転がってきた。]