[と思えば、Nルームに先生とトールさんが来られたのです>>46>>53。
――ぐったりとしたエレオを抱え。]
エレオ? どうしてここにエレオを?
[元から色白で痩せていたけれど、今のエレオは色白というレベルではなく、蒼白――、むしろ、灰。白。
抱えられたまま揺れる髪と腕と脚。
全て自らの意思ではなく。動いている反動でぶらぶらとしているだけ。]
(……認めたくない。認められない。信じない――。)
[信じないと突っぱねていたのに、容赦なく流れて来るハーモニカの音色。
とても綺麗で、普段なら聴いているだけで安らげそうな音色なのに。
エレオの身に起こったことを、否応無しに突きつけられたのです。]