[龍の胴体に巻きつかれもがくキアラに手は届かない。>>+31ただ、途切れそうな意識を保とうとしているのが声なき声によってわかるばかり。祈るような気持ちでこの状況を抜け出す手立てについて思いをめぐらせる最中、キアラの左耳で揺れる絆石が、その昏さを増したのを見た。>>+32目を落とせばミリアムの胸元でも同じ現象が起こっていた]