[綺麗な空色が、紅に染まっていきます。
鮮やかなその対比は、血が乾いてしまえばどす黒くなるのです。
ローリエはそれを知っているはずでした。]
……わからないよ。
[ローリエは愚直に、それを繰り返します。
少女>>+27の言い分からすると、私の存在には気付かれてしまっているようです。
それはそれで、構わないでしょう。
私の気に障るのはそこではありません。
あの日の私は私だけです。
彼女>>+31ではないのです。
――ああ、ふらふらと彼女に近付いていく彼女の馬鹿みたいな顔ときたら!
望まないくせに、またそうやって、]