――出来ることなら、生き延びて欲しい
例え仲間だろうと僕ら以外が彼女に手をかけるのは許しはしない
けれども――
[祈る彼女の首筋を、そっと両手で包んで]
――君も『こっち』に来てくれたなら、また一緒に話が出来るのかな…?
[親指に力を入れて、締めることの出来ない首を締めるふりをする。
視界が、涙で滲んだ。
――ああ、こんな最悪な事を望んでしまうなんて。
彼女の生を望むのも死を望むのも、結局は己のエゴでしか無いというのに。]
――僕はやっぱり、イカれてるんだなぁ…
[ポツリこぼして、首にかけた手を下ろしたなら、彼女は静かに立ち上がり、繭の元を去っただろう。
顔を上げて、涙を拭いた。
もし誰かに首を締める様を見られてたとしても構いやしなかった。
――自分の事が益々嫌いになっていくのを感じた*]